「よし、これからはこの方向で進んでいこう!」 そう自分で決めて一歩を踏み出したはずなのに、なぜか目の前にそれを阻むような出来事が起きたり、過去の古いパターンに引き戻されそうになったりすることがあります。
あるいは、身近な他人の言動を見て、どうしようもなくイライラしたり、モヤモヤした感情が湧き上がってきたりすることもあるかもしれません。
そんな時、多くの人は「やっぱり自分には無理なのかな」「あの人が私を邪魔してくる」と、外側の出来事や他人に原因を求めてしまいます。
ですが、少しだけ視点を上げて、この世界の仕組みを俯瞰してみてください。 起きている出来事そのものに、良い悪いの意味はありません。それらはすべて、あなたの内側にある無自覚のプログラム(前提)が現実世界に映し出されているだけなのです。
外側の世界は、ただの「答え合わせ」
目の前で起きる不都合な出来事や、他人の嫌な言動。 それはあなたを苦しめるために起きているのではなく、「今、あなたの中にある設定(前提)はこれだけど、本当にこのままで合ってる?」と、脳のシステムが確認しにきているバグチェックに過ぎません。
あなたが本当に見つめるべきは、外側の出来事に対処する方法(テクニック)ではなく、「なぜ、自分はこの出来事を通じてモヤモヤを拾っているのか?」という、あなた自身の受け取り方のエラー(詰まり)です。
「本当はやりたくないのに、断ると嫌われるという前提があるから、モヤモヤする」 「自分は大切に扱われないという設定を持っているから、他人の何気ない一言にイライラする」
そうやって、無自覚に握りしめていた設定エラーを「あ、またこの古い癖で世界を見ていたな」と客観的に特定することができれば、その瞬間にエネルギーの無駄漏れはピタッと止まります。
外側の世界は、あなたの内側がどうなっているかを教えてくれる、ただの正確な答え合わせの場なのです。
自分の「選び方の癖」を書き換える
人間には、どれだけ「変わりたい」と願っていても、無自覚のうちに慣れ親しんだ過去の現状を維持しようとする強力なシステム(ホメオスタシス)が備わっています。
そのため、一度セッションで詰まりを見つけてスッキリしたとしても、日常に戻ればまた古い選び方の癖が自動的に発動し、元のルートへと引き戻されそうになるのは当然のことなのです。
大切なのは、引き戻しが起きた時に自分を責めることではありません。 「すべては良くも悪くも、自分の内側の前提通りに動いている」という事実に100%降参すること。そして、その都度、淡々と「今の自分にふさわしい新しい前提」を選び直していくことです。
人間関係、仕事、お金、夫婦関係……。 目の前の現実がどうあれ、あなたの内側の設定がカチッと書き換われば、外側の世界は引き寄せるまでもなく、勝手にあなたへと一致してくるようになります。
自分一人ではどうしても盲点になってしまう「選び方の癖」を客観的な対話から特定し、現実の回路を正常に繋ぎ直していく。そうして、自分の選択に心から納得がいったとき、人生は自然と、かつ力強く動き出します。
これまで一生懸命にあがき、真剣に自分と向き合おうとしてきた方こそ、内側の設定バグが外れたときの変化は大きくなります。

